高坊さんレポート   ★2004.10月度★

北海道釣行 10/8-11(金-月曜日)

 毎年恒例の北海道釣行です。

 昨年は支笏湖中心でしたが、今年は4日間をかけて道央、道南の川を巡る予定です。全行程のコーディネートは毎年お世話になっている、苫小牧在住のフライマンO氏におまかせです。

【 10月7日】

早々に仕事を切り上げ、さらば現実よ、こんにちは夢大陸!ANA最終便で千歳に入りO氏と合流、GTI号で帯広へナイトドライブ。

 深夜2時、帯広在住のO氏’s知人別荘着。 これがまた大きな別荘で、広いリビングの壁には1面、石が埋め込まれた凝った造りで、大きな薪ストーブ、ビリヤード台にカウンターバー、天井からはカナディアンカヌーがぶら下がっています。

 と聞くと、えらい飾ったイメージをもたれそうですが、実際は大人の隠れ家という言葉が似合いそうな落ち着いた雰囲気で、とても居心地がよいのです。

  早速、檜風呂を頂戴し、明日に備えて暖かい布団で爆睡!

【10月8日】

 朝、朝食をゆっくりといただき、8時ごろ出発。

 本日は「フィールド・リサーチ・十勝」http://www.h2.dion.ne.jp/~field-r/ の高橋克典氏にフィッシングガイドをお願いしました。

  フライロッドの代わりにLEKIのステッキを持った、物腰の柔らかな渋いおじさん(失礼!)です。

 このあたりの状況に精通していますので、初めての川でも安心して釣りができます。 その高橋さんの今日のお勧めは帯広近郊の中流河川。雄大な景色の中で、青い清流がとうとうと流れており、いつも山岳渓流で釣りをしている自分にはどこを狙っていいものか検討もつきません。

  早速、高橋ガイドに狙うべきポイントをアドバイスしてもらい、まずはドライで釣り始めます。 「あそこのあたりキャストしてみ。魚いるよ」と言われたところにキャストして3投目、ホントにいきなり出ました!

 小型の虹鱒ですがやたら元気なヤツで、流れにのられたせいもあり4番ロッドが結構な曲がり方です。

 幸先の良いスタートにちょっとドキドキしながらランディングすると、なんとも綺麗な虹鱒でした。もちろん完璧なヒレが装備されています。引きが強いわけだ。

  その後下流に移動し、流れの向こうの岸際を狙うように指示され、ドライフライをキャストしますが、流れに邪魔され全くナチュラルに流せません。メンディング苦手がなもんで(笑)。 釣り下るならウェットフライの方がいいのかなと、ほとんど使った事のないシルバーマーチブラウンを結んで、ひたすらバンク際を狙いますが、なかなか釣れません。

 悪戦苦闘していると後ろで観察していた高橋ガイドが「そうじゃないんだな〜」と、私のロッドを持ってウェットフライの流し方教室が始まりました。

 「ラインあまり出すと釣れちゃうかもしれないから、短めで説明するけど、カクカクシカジカでこんな感じね〜」 専門雑誌などの記事とはちょっと違う、ウェット素人の自分にも非常に分かりやすい内容で、「なるほど〜」と妙に納得です。(詳しく聞きたい方は文章では伝えられませんのでガイド本人へガイドしてもらってください!)

  「あそこの脇にも魚入ってるからやってみて」と言われ、一応なんとか教わった通りに?フライを流して見ると、「あら、なんかかかったよ〜」 数投目にグイーンとラインが持っていかれました。さっきのより大きいのがヒットです! 「ほんとに来るとは思いませんでした〜!」 「来るさ〜!どこに来てると思ってるのさ〜!!」 あまりに言われた通りの展開に、びっくりしてバラしてしまいました。 でもこれでなんとなくですが、教えてもらった知識と実際の動きが結びついたような? 気がしました。

 やや上流で釣っていたO氏が、「あそこでライズあったからやってみろ」とポイントを譲ってくれたので、たった今覚えた技を試します。すると、なんと、またまたヒットです!標準サイズのはずですが、流れに入られたせいもあり、とても元気な引きです。今度はバラさないように慎重に上げてみると、先ほどより一回り良いサイズの虹鱒ちゃんでした。やった〜! その後、車でのポイント移動を繰り返し、入ったポイントでは必ず1匹以上の釣果がありました。すべてウェットでの釣果です。「な〜んか、ウェットって、楽しいぞ!」 正直な話、ウェットでこんなに釣れるとは思いませんでした。

 もっと正直な話をすると、北海道の川ならフィッシングガイドさん、わざわざ頼まなくても、関東と違ってマスが沢山いるんだから、簡単に釣れるんじゃないの〜?と楽観視していたのも事実です。(ゴメンナサイ!) しかしそれは大きな間違いでした。

  確かに解禁直後から数週間で魚が激減する関東地方の渓流よりは、魚の数もいるのかもしれませんが、やはりスレていて警戒心も強いです。 さらにフィールドが広大な分、どこに魚がいるかを読めないと、無駄にキャストの数だけ増えてしまい、釣果に結びつけるのが難しいです。 (事実、別のフィールドでこの翌日から二日間、坊主を体験するはめになります。同行の釣友がそれなりに良い釣果を上げているにもかかわらず、です!) また忘れてならないのはフィールドの魚情報だけでなく、熊情報にも精通している事です。

 釣り場でバッタリなんてしゃれになりませんから。そういえばしっかりと腰には熊撃退スプレーが装備されてました。そんな理由と、高橋ガイドの人柄で、この地でフィッシングガイドという職業がなりたつのでしょう。

 いつでも来れる地元の方々は除いて、はるばる遠方から北海道を訪れ、短い時間の中で魚の姿を絶対見たい! という人は、迷うことなくガイドを利用することをお勧めします。払ったコスト以上に成果がありますよ(笑)。

 私としてはこの日の釣りで、単に初めての場所で綺麗な虹鱒がたくさん釣れてよかった、という事だけではなく、ウェットの釣り方を実釣を通して体験できた事も価値アリでした。 経験的にメディア等からせっかく新しい技を覚えても、実釣でそれをすぐ成果として出すのはとても難しいことだと思っていますので。 フィールドリサーチ十勝の高橋ガイドさん、どうもありがとー!でした。

  さて高橋ガイドとはここでお別れして、翌日のフィールドは十勝川です。

【10月9日】

 O氏と現地入りし、その釣友でウェットの達人T氏、そのお弟子さんI氏、そしてここの常連さんY氏と合流し総勢5名で釣り始めます。ここの川幅は約40M程あり、プールや瀬のある大きなポイントです。

 いかにも北海道という感じの壮大な雰囲気は、川面に立っているだけでも最高です。 過去にはかなりのデカレインボーが上がっているらしく、アベレージでも35センチ位はあるそうです。もちろんヒレピンばかりです。

  #6ライトツーハンロッドにウェットフライやマラブーなどを結んで、スペイで打ちながら下っていきます。朝から来ていたY氏はすでに5,6本の尺オーバー虹鱒をゲットしたそうです。

 すぐにT氏も30cm後半サイズを数本ゲットです。十勝川虹を見せてもらいましたが、 なんとも素晴らしいプロポーションで、私もこんな鱒を釣りたい! しかし私のロッドはしばらく曲がることも無く、延々とキャストし続けること1時間、ついに、やっと瀬の脇でヒット!やった!しかし、バラしてしました〜。ヘタクソですね。

 徐々にイブニングが近づくにつれ、待望のアタリは増えるもののフッキングに持ち込むことができません。 同じころ、川の反対側から同じ流れのスジを狙っていたTさんは、なんとしょっちゅうロッドを曲げているではありませんか。同じポイントですから魚はいるはずなのに、腕の違いでここまで差がでるものなのか?

 結果的にTさんは10本以上グッドコンディションのレインボーをゲットしました。私は悲しくも坊主でした。 (他の皆さんもそれぞれフィッシュオンしていましたので、おでこは私のみ!(泣) この日はあきらめて温泉でカラダを暖め、明日のドライフライ釣り上がりに期待です。

【 10月10日】

 三日目です。台風22号により天気が心配されていましたが、どうやら温帯低気圧に変わったようで、釣りに支障はありません。今日は帯広均衡の渓流上流域でドライの叩きあがりです。 釣れる虹鱒のアベレージは30センチ後半とのことで、シングルハンド#5タックルで挑戦です。

 淵、瀬、落ち込み、色々なポイントが存在しますが、ここはプールにデカイのが入っていると 言う事で、プール中心に攻めます。 フライは12番のハックルフライです。まずキャストしようとすると、O氏から 「そんなに近づいたら駄目だ!もっと距離とってキャストして!」とのアドバイス。

 自分的には必要な距離をとっていたつもりですが、さらに5m下がらされました。 こんなにロングキャストできませーんっ!と泣きが入りますが、とにかく言われたことを しようと努力します。やはりフラットなプールの底にいるデカ虹を浮かせてドライフライで釣る為には、極力プレッシャーを除く必要があるようです。

  というわけで、ひたすらキャストを続けます。小さなアタックは数回あるものの、なかなかフッキングにはいたりません。O氏はひたすらガイドに徹し、私が釣るまでロッドを出そうとしません。

 これは早く釣らねば〜と奮闘しますが、キャストは乱れるわ魚は釣れないわで、別の意味でプレッシャーがかかります(笑)。 そこから2時間ほど上流に釣り上がりましたが、ヒット無しです。これはやはりお手本を見せてもらうべきか?

 で、ひとつ上流のプールでロッドを出してもらったのですが、ちょっと目を離した隙に 「きたぞ!」なんていきなりヒットしてます。しかも5番ロッドが弓なりで曲がってる上、ハーディパーフェクトが勢いよく逆回転してラインがどんどん出て行きます。

 湖じゃあるまいし、渓流でこんなファイトする魚に会えるとは、北海道おそるべし。 なんども寄せては走られを繰り返し、鱒はついに下流へ走り出しました。

  しかしO氏は思いのほか落ち着いており、どうやらこのサイズはアベレージより少し大きいくらいの模様!?北海道恐るべし! ひとつしたのプールで無事ランディングしてみると、40センチ台前半の、スーパー綺麗な虹鱒でした。でかいヒレがとても素敵です。写真がないのが残念!こんなのが渓流にいるとは、まったくもってオドロキです。私もやる気になって、その後釣り続けますが、バラシやティペット切れはあったものの、またまた坊主となりました。

 うーん、とにかく魚はいるのにうまく釣る事ができません。修行が足りませんね。

【10月11日】

 ついに最終日です。 O氏に加え、T氏も合流して3人で行動します。

  台風の影響で苫小牧の朝は雨。北海道各地も雨が降っているようですが、T氏は携帯電話を駆使し、雨の降っていない場所で、かつ濁りの少ないと思われる場所を捜索しています。さらに各地に散らばる釣友に連絡を取り、状況の良さそうな川に当たりをつけます。検討の結果、本日の釣り場は静内川に決定致しました。

 ポイントに到着してみると、なんとも広い川ですね〜。 すでに釣りを始めていたT氏の釣友に状況を聞くと、50センチブラウンを 筆頭に数本キャッチしている模様。俄然やる気が出ます! しかし、いかにも大きな鱒が入っていそうな大場所ですが、どうやって攻めたら良いものか。 私が釣るまではO氏、T氏共にロッドを出さないで、とりあえず1匹釣らせる!と腕組しながら後ろでアドバイスしてくれております。支流との合流地点から下流にダウンクロスでフライを流しますが、中々アタリがありません〜。

  1時間後、とりあえず全員で魚を探しながら釣り下ります。私はとりあえずスペイで流芯にフライをキャストして流し続けます。 しかしその私の釣り方を遠くから見ていたT氏が、 「だめだー、それじゃ釣れねーぞー!」と近寄ってきました。

 なんでもラインのメンディングの仕方に致命的な問題があったようで、 玄人からの視点で鋭く指摘されました。どうやらかなり釣れる確立の悪い(無い?)流し方をしていたようです。 ここで十分に極意を学んで、さらに下流に釣り下ります。

  するとなにやらO氏が遠くから呼んでいます。 どうやらこっちへ来いという事らしいので、行ってみると、 手前のバンク際で2本ほどブラウンを上げたとのこと。 「この辺魚いるぞー、ダウンでフライ流してみろ」 またまたポイントを譲っていただき、ダウンクロスに、伝授された通りに流します。

 すると、やっときました久々のアタリ〜! ブラウンがヒットしました!型は小さくとも本流ですから重いです。 久々の魚です!尺に満たないサイズでしたが、私にとっては3日連続坊主を免れた改心の1匹でした!

 これでいっきに気が楽になり、すぐに同様の方法でヒットしますがまたバラシ! なってませんね。とりあえず一通り探ったので、さらに下流に移動します。

 かなりの大場所です。天竜川の最下流って感じでしょうか?(あそこに普通虹鱒はいませんが) 水量がいつもより多いせいもあって、流れがハンパではありません。

 しかしT氏は流芯脇で、O氏はバンク際で、しっかりと数匹のブラウンを釣ります。まったくいつの間にか釣っています。最近はこの川も茶鱒(とみなさんいってました)が多いそうです。 私はさすがに4日間釣行の疲れが出て、もうすでに満足状態。集中力が切れてヘロヘロです。 最後の最後のお土産に、T氏から特殊なキャスティングの方法や、ウェットの流し方の応用編などを色々とレクチャーしてもらい、頭の中の引き出しにギュウギュウに詰め込んで、全ての日程を終了としました。

  今回は4日間と長めの北海道釣行をO氏初め多数の釣友のおかげで、色々な場所で、色々な釣り方で、虹あり茶ありで楽しく過ごす事ができました。 (お世話になった皆さんには感謝感謝です!)

  やはりフライフィシャーにとっての天国とも言われる北海道とはいえ、何も考えずに簡単に釣れるわけではないって事を実感しました。しかしながら、やはりどこか日本とは思えない渓相の中でロッドを振るのは至福の時間ですよ。ぜひ行って見ることをお勧めします!

  私は、来年までにもっとキャストを練習して、今度こそ大きな虹鱒をゲットします!

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2004.10.20