高坊さんレポート   ★2002.7月度★

中津川(長野)7/27(土曜日

 今年はスペイカーストに熱中したこともあり、湖ばかり行って、渓流に一度も足を運んでいない! たまには岩魚が釣りたいなと思っていたところ、タイミングよく仲間からお誘いがあり、最も自分が気に入っている中津川へ泊まりで 行くことに決定。

  夜の9時に自宅を出発して、仲間と合流後関越をひたすら北上。塩沢石内ICで 一般道へ入り、峠道をひたすら60キロ走ると、午前2時ごろにはすばらしき宿、ヒュッテひだまりへ到着。ビールで乾杯し爆睡。

  ゆっくり起きて朝食をとり、10時から釣り開始。 崖の下を流れる川への獣道をヤブコギしながら降りていくと、なんと途中から地すべりで道が無い。 先日の台風の爪あとのよう。しかたなく、おっかなびっくり急斜面を 降りる、というかすべり落ちる。下に無事下りる頃にはパンツは真っ黒、手のひらは傷だらけ。 しかし宝物の竹竿は無傷!

 

 ゴルジュ帯を流れる水は透明でやや青みがかっている。 当然、先行者は皆無なので、ゆっくりと手ごろな落ち込みからエルクヘアカディス14番を打ち込んでいく。仲間とつかず離れずで全面ポイントのような渓相を攻め る。が、全くあたりが無い。

 どうやら先の台風で川底が洗われ、虫が少なくなったようだ。 石のヌメリが取れて、妙に歩きやすいのは良いとして、 おかげでドライへの反応が悪い。不本意ながらニンフなど試してみるも、 やはり結果は変わらなかった。

 強い日差しに照らされながら1キロほど登ったところで、日ごろの運動不足がたたり、早くも膝が笑っている。 しかし周りの素晴らしい景色と空気が、体の疲れを軽くしてくれる。 次こそ出るはず!と期待を込め、ドライを打ち続けるが、人にも魚にも会うことはなかった。

 二キロ上ると道路へ出られる場所があり、一時宿へ撤退。 昼食をとり、ビールをたらふく飲み、涼しい風を受けながら夕方まで昼寝。 4時から別の支流に入る。

 ここは去年来た場所なので、魚のいそうな場所はわかっている。 どうも一般的な落ち込みや白泡まわり、肩などでの反応が皆無なので、 瀬を中心に攻めることにする。 すると早速入渓して100Mほどの瀬でアント16番に当たりが。 あせって早あわせしてしまった。よし、これから瀬をバシバシ叩いて行こう。

  ゴーロの河原をひたすら上へ登るが、あれ以降当たりがない。 というか、瀬があまりなく、ひたすら複雑な段差、落ち込みの繰り返し。 豊富な水量と早い流速も手伝って、ナチュラルドリフトさせるのが自分には 難しい。テンカラのように、点で打っていく釣り方が良いようだ。 数箇所ある大淵を上から覗くと、大きな魚影が見えるのだが、深く潜行していて 攻めようがないし、ニンフなどを無理に沈めてもきっとどこかへ消えてしまうだろう。

 昨年のイブニングはライズ狙いの釣りがかなり楽しめたのだが、今回はその後も仲間のフライに何度か岩魚が出るものの、あわせ切れや食いが浅いようですっぽ抜 け、魚の姿を見ることは出来なかった。結局最後までイブニングのハッチもライズも起こらず、この日は7時半に終了。

 夜は温泉につかり、本当においしい夕食を頂きながら、日中の渇きを潤すようにひたすらビールを飲み干す。 また、自家製スモークハムが絶品。かかっているソースが何で出来ているのか全くわからないけど とにかくウマイ。お土産に買って帰りたかったが、保存料ゼロの為、無理とのこと。残念。 館内で飼われている沢山の犬、猫にじゃれつかれながら、泥酔して11時就寝。

 翌朝はやや薄く雲のかかったすごしやすい天気。日差しも柔らかく、これなら昨日より良いかもしれない。 パンパンに張った太ももにムチをくれ、たまった乳酸もなんのその、昨日よりさらに上流に入渓する。

  途中に餌釣り師の先行者がいたので、挨拶して1キロほど竿を出さずに遡行する。 この辺の釣り人はマナーがいいのがうれしい。

 余談ですが、この季節、こんな足場の悪い釣行にはウェーダーは必要ありません。 渇きの早い化繊のパンツの中に、沢登り用の薄手のウェットタイツをはき、足元はウェーディングシューズで 固めます。疲れて暑くなったら、水の流れにかまわず座り込むと、下半身が冷やされて爽快です。 濡れてもこの季節ならすぐ乾きますし、何より身軽で涼しいです。

 さて2キロほど登った頃、本格的な大岩の続くゴルジュの中、比較的水深の浅い瀬が出現。 水中には適度に岩が転がっており、10M先の対岸の岩肌からは清水が流れ込んでいて涼しそう。

 先にやっていた仲間のフライに反応が。どうやらヤル気のある岩魚が隠れているよう。 早速自分も昨日よりサイズを落とした16番のエルクヘアカディスを結ぶがミスキャスト。 と思ったら川のど真ん中をフリーで流れるフライにいきなり反応が!

  やっぱりいるようだ。今度は慎重に2回フォルスキャストを入れ、さらに奥の対岸流れ込みギリギリにキャスト。 リーチキャストで流れをかわす。大岩沿いを流されるフライにドラッグが掛かる瞬間、パシャッと食った!

 一呼吸おいて合わせると、しっかりと生き物の感触がラインを通して伝わってくる。掛かった! 流れに乗られたせいか、かなり引きが強い!T&Tのダントンプレミアム6フィート#4がグリップから半円形を描く。 ラインを手繰るがなかなか寄って来ない。仕方なく自分が下り、ランディングできそうな場所を探す。 仲間も応援にやってきた。次第におとなしくなってきた岩魚を見ると、なかなか大きい。尺近くありそうだ。 存分に引きを楽しんだ後、慎重に寄せて浅場に上げ、無事キャッチ完了。

  大き目の尾ひれは鋭角に尖がっている。まさに完璧なスタイルの岩魚だった。これが釣りたくてここまで来たようなもの。 サイズを測ると29.5センチ、泣き尺だった。おしい! かなり遠めでかけて下流に走られたせいもあり、ナイスファイトを演じてくれた岩魚ちゃんは、数枚の写真を撮られた後リリースされると、元気に流れの中へ戻っ ていった。

 高番手のロッドで60センチ級の虹と格闘する事はもちろん興奮するけど、4番のショートロッドで30センチの岩魚をかけても 同じくらい手が震える。フライフィッシングって、ホントオモロイなぁ。

 その後もやはり瀬で反応があり、同じようなパターンですぐに24センチの岩魚も追加。 濃い緑の森の中に流れる清い渓流で、真昼間に元気な岩魚がドライに出てくれるって、ホントに楽しいなぁ。

 その後昨日同様、宿で昼食と水分(ビール)補給し、仮眠後イブニングライズ狙いで行くが、 虫もいなければライズも無し。小さなポイントで小さな岩魚を追加して納竿。

 もうしばらくして渓が復活すれば、イブニングも楽しくなりそうだ。

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2002.8.1〜